2019/07/05(配信元:FCオーナーズ運営事務局)
皆さま、大戸屋ごはんお好きですか?
(ちなみに筆者の大好物はチキンかあさん煮定食&真だらと野菜の黒酢あんかけ定食です。)
大戸屋は家庭料理の味をお手頃値段で提供し、定食屋の中では珍しく女性客もターゲット圏に入っています。
筆者は企業戦略にピッタリとハマっている大戸屋の大ファンです。店内が明るくて清潔感のあるお店が多いですよね。
ただ、悲しいことに、新聞等に掲載されているように、大戸屋で悲劇が起こっています。
大戸屋ホールディングス創業者三森久実氏の死去から、久実氏の従兄弟にあたる現代表取締役の窪田氏と、久実氏の息子である三森智仁氏、そして息子をサポートしている妻の三枝子氏の実権争いである。
今回のこの事件、最も把握しておくべきことは結果ではなく、「今注目されている大戸屋は、大衆にどのようなイメージを与えているのか」ということです。
大戸屋の食事は「かあさんの味」。健康食志向の消費者に好まれますが、2014年に消費税率が上がり、外食産業に少し陰りが差した頃から売上、利益率、顧客数などで様々な策略を行い、経営維持の努力を続けてきました。しかし月次報告によれば、売上高昨年比増減率、客数昨年比増減率、共に5月6月と僅かですがマイナスを記録してしまいました。
大戸屋ホールディングスはこの状況を打破すべく、また企業イメージを固めていくべく、2016年8月に急遽コンプライアンス第三者委員会を設置しました。そして、それに伴い記者会見を行いました。会見内容はインターネット上にも紙面として残っています。(大戸屋IR情報ページhttp://ootoya.jp/ir/)
現在大戸屋のFCオーナーの人は、このブランドイメージへの懸念からフランチャイズ契約の解消を検討されている人もいるでしょう。大きな打撃がないうちに行動するのも一つの手です。そしてこれから開業を検討されていた方も少し様子を見られるでしょう。
ただ、どの企業にももちろんリスクはつきものです。自分にとっての攻め時、引き時、は自分の決断になります。だからこそ知識が豊富な専門家やビジネスコンサルタントなどの意見は大変重宝します、ぜひ周りに親しい人がいるのであれば、それとなく聞いてみましょう。(もちろん、お仕事の邪魔にならない範囲で!)