2019/07/05(配信元:FCオーナーズ運営事務局)
近年ようやくフランチャイズという言葉が以前よりも広く普及されてきました。
ファミリーマート、ファーストキッチン、サーティーワンアイスクリーム、養老乃滝、おそうじ本舗、京進、明光義塾、など、飲食・サービス・塾経営など日本でも様々な業界にフランチャイズビジネスは存在します。思ったよりもビッグネームの会社があることに気付き、驚かれる方もいるのではないでしょうか?フランチャイズ経営に詳しい人々が、「日本のフランチャイズビジネスの認知度はまだまだ低い、これからだ」とおっしゃっていたりしますよね。まさにその通りで、海外ではフランチャイズ経営というものはかなり主流のビジネスといえます。
今回はこの「フランチャイズ」の歴史について考えてみましょう。
franchiseとは、参政権、選挙権、特権、許可、本拠地占有権、(動)~に特権を与える、という訳ですが、本来の語源はフランス語です。
フランス語源の意味としては、”freedom”、つまり「自由」という意味に近いことになります。
実は数百年前からヨーロッパ圏(特にフランス)によってフランチャイズに類似したビジネスは存在しており、以降アメリカから広まり、ここ1世紀程で発展したビジネスになりました。
フランスが謳った 「より自由な」 ビジネス。
それは、雇用されて働いている人々が、自由に仕事を采配できず、時間枠に縛られて労働を強いられたり、企業のルールに従事しなければいけないなどという、殆どの企業社員が当たり前に倣っている「不自由」からの脱却であるといえます。
では、今の日本の人々が感じる「フランチャイズの不自由さ」とはいったい何なのでしょうか?
これはおそらく、
「成功率を上げる為に最低限行った方が良いと思われる業務事項」
という解釈ができるのではないでしょうか。
人間誰しもが、「自分の思い通りにして」「成功したい」と考えているものです。思い通りにして誰でも成功するのであれば、簡単なことはありません。では失敗したときに誰がその責任を負うのかというと、その人自身しかいません。黒字でも、赤字でも、倒産しても、借金を背負っても、自分の責任。だからこそ、フランチャイズ経営は最低限の制限を設け、そして過去の成功例に則った、「より成功に近い形」での経営を、フランチャイズ契約をした人に提供しているのではないでしょうか。
そう考えると、フランチャイズ経営における本部からの制限は、「親心」みたいなものかもしれませんね。