アルバイト定着率向上のために、フランチャイズオーナーが取り組んだ3つの具体的手法 | フランチャイズニュース

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アルバイト定着率向上のために、フランチャイズオーナーが取り組んだ3つの具体的手法

2018/07/23(配信元:FCオーナーズ運営事務局)

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既にフランチャイズに加盟していて、『アルバイトがすぐに辞めて困っている』というフランチャイズオーナーの方、今からフランチャイズに加盟することを検討しているが、『アルバイトが定着するか』と、ご不安に思っている方は多くいらっしゃると思います。

同じフランチャイズ業態に取り組んでいても、『すぐアルバイトが辞めてしまうお店』と『アルバイトが定着するお店』に違いが出るのは何故でしょうか?

適切な人数のアルバイトがいないと、フランチャイズ店舗運営はできません。定着率が低いと、常に新たな人材を募集し続けなければなりません。さらに、常に新たな人材が入るということは、その都度、人材教育が必要ということになります。

『今いるアルバイトの定着率を高めるコスト』と、『新たなアルバイトを採用するコスト』・『アルバイトを教育するコスト』、ふたつを比較すると、どちらが安いでしょうか?

金銭的にも時間的にも、『今いるアルバイトを定着させるコスト』の方が安くなることが多いでしょう。

今回は、『アルバイトをいかに定着させるか』という具体的方法をご紹介していきます。

アルバイトが辞めてしまう理由を理解しよう

まずは、アルバイトが辞めてしまう理由を見ていきましょう。

ある調査によると、パート・アルバイトが『辞めたいと思った理由』の上位5つの理由は下記となっています。

  • 1位:職場の人間関係が良くない
  • 2位:仕事が大変な割に、賃金が安い
  • 3位:頑張っても全く評価されない
  • 4位:納得いかない理由で、上司に怒られた
  • 5位:何年働いても賃金が上がらない

2位と5位は、賃金による理由、

3位と4位は、『評価されない、怒られた理由が分からない』という評価基準が明確でないという理由であることが分かります。

賃金についても、『評価』に含めることができますので、2位~5位の理由が『正当に評価されていない』もしくは、『評価基準が分からない』という理由だといえます。

私が今まで多くの店舗をコンサルしてきた中で、本部のアルバイト評価マニュアルとは別に、フランチャイズオーナーが、独自でアルバイトの評価制度を作り、成果につながっているものの一部をご紹介します。

事例1 マニュアルの評価項目を細分化する

あるフランチャイズオーナー様は、フランチャイズ本部のマニュアルの評価項目を、『できている』、『できていない』をより分かりやすいレベルまで落とし込んで、独自の評価項目を作ることで、アルバイトの定着率を高めていました。

例えば、本部マニュアルで、『3時間に1回トイレ掃除をし、常にトイレを綺麗な状態にする』、という項目があったとします。

アルバイトさんがトイレ掃除をし、店長がチェックしたところ、まだ綺麗に掃除ができていない、という理由でアルバイトを注意したとします。

何故このようなことが起こるのか、それは、『アルバイトの綺麗の基準』と『店長の綺麗の基準』が違うことが原因です。

→これが、4位:納得いかない理由で、上司に怒られた

 につながり、退職してしまいます。

そのフランチャイズオーナー様は、トイレを掃除する、という項目を、さらに落とし込み、『水垢が付いておらず真っ白な状態』や、『常に予備のトイレットペーパーをひとつ用意しておく』など誰が見ても『できているか』、『できていないか』が分かり、『個人的な感覚の差をなくす』状態まで細分化し、フランチャイズ本部の評価項目をカスタマイズして作り直す、という工夫をしていました。

→結果、納得のいかない理由で上司に叱られる、というコミュニケーションギャップが減少し、定着率の向上につながっております。

事例2 本部マニュアルにはない、オリジナル評価項目を作成する

あるフランチャイズオーナーは、本部マニュアルとは別に、完全オリジナルで、行動ごとにポイントを付けて、半年に1回そのポイント分の賞与を提供するという取り組みをしていました。

例えば、

  • ・勤続ポイント(毎月ポイントを付与していく)
  • ・紹介ポイント(友達をお店に連れてくるとポイント付与)
  • ・人手不足解消ポイント(お盆・お正月、GWなどシフトが埋まりにくいときにシフトに入ってくれた人にポイント付与)

など、独自でポイント付与制度を作りました。

これにより、

『ゲーム感覚でポイントがたまっていくので楽しい』

『何ポイントたまったらボーナスに反映される』、と具体的に分かるのでモチベーションアップにつながります。

『ポイントをためる』ということと、『半年後にボーナスがもらえる』ということが動機となり、結果としてアルバイトの定着率が高まる、という効果がありました。

事例3 アルバイト自身で独自の評価項目を設定してもらう

評価方法1のような、フランチャイズ本部のマニュアルをより細分化した評価項目、具体例②のような、オリジナルの評価制度などをフランチャイズオーナーが自ら考え、アルバイトに落とし込むのではなく、アルバイト自身に考えて設定してもらって、アルバイトの定着率を高めている、というフランチャイズオーナーさんがいらっしゃいました。

アルバイトが自身で評価基準を作成することで、上から与えられたものではなく、自身で作成したものなので、主体的に取り組める。

仲間と一緒に評価制度を作っていく過程で、仲間とも仲が良くなり、職場の雰囲気が良くなる。

など、『職場の雰囲気も良くなり』、『自身が作成した評価基準なので、評価基準も明確になり』、定着率の向上につながっているというフランチャイズ店舗もあります

今一度マニュアルを見直し、自分の店舗に落とし込みましょう

上記、フランチャイズ本部から与えられているマニュアルだけでなく、独自で評価項目を作成している3店舗のフランチャイズオーナー様の事例をあげました。

アルバイトの定着率が低いと、『新たな人材を採用するコスト』と『新人を教育するコスト』のふたつのコストが掛かります。

そのコストと、『今のアルバイトが辞めないように努力するコスト(賃金の上昇も含めて)』とどちらが安いでしょうか?

フランチャイズ本部のマニュアルは、どの店舗にも当てはまる標準的なことが書いていることが多いです。それを自分の店舗に落とし込むまで評価項目を作る必要がフランチャイズオーナーにはあるのです。