2018/05/21(配信元:FCオーナーズ運営事務局)
「ライセンス」は、フランチャイズと混同されやすいビジネススタイルです。「独立して店舗経営をしたいが、フランチャイズとライセンスの違いがよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ライセンスビジネスの特徴やメリット・デメリットにフォーカスし、フランチャイズビジネスとの違いについて具体的にご紹介します。
ライセンスビジネスの情報へ移る前に、混同されやすいフランチャイズビジネスの基本的な内容について簡単に確認しておきましょう。フランチャイズビジネスは、一定の実施料(ロイヤリティ)を企業本部に支払って製品開発や販売ノウハウの使用許可を取得し、店舗経営を行うビジネススタイルです。契約締結後は、本部からのバックアップやサポートが受けられるというメリットが大きな特徴のひとつです。
対するライセンスビジネスは、特定のメーカーが持つ商号やブランド名、経営ノウハウの使用許可を取得して行うビジネススタイルです。フランチャイズよりもサポートが少ない代わりに自由度が高いという特徴があります。日本ではまだなじみが薄いビジネススタイルですが、スターバックスコーヒーなど、日本でもおなじみの一部企業ではライセンスビジネスによって販路を拡大しています。ライセンスを提供する本部は「ライセンサー」と呼ばれ、ライセンスを受用する経営者は「ライセンシー」と呼ばれます。
ライセンスビジネスの契約内容には企業によって微妙な差異がありますが、一般的には「企業のマニュアルによる縛りが少ない」という特徴があります。
ライセンスビジネスのメリットは「本部の規則やマニュアルによる拘束が少なく、比較的自由度が高い」という点です。ネームバリューのある商標を使用できる上、自身の裁量やノウハウで事業を行うことができます。開業までは本部からのバックアップを受け、開業後は自身の裁量で経営に臨むことができるので、特にある程度の経験や経営ノウハウを持っている方向けのビジネススタイルだといえます。
対するライセンスビジネスのデメリットは、「開業後のバックアップやサポートが受けられない」という点があげられます。したがって経営未経験であったり顧客開拓が十分でなかったりする場合は、経営が上手くいかずに失敗してしまうケースもあります。そのため、経営初心者の方には、あまりおすすめではないビジネススタイルです。
フランチャイズビジネスとライセンスビジネスの違いは、「開業後にバックアップやサポートが受けられるか」「マニュアルや規約の縛りの有無」などの点があげられます。
上述したように、ライセンスビジネスは一定の加盟金を本部に支払うことで商号やブランド名、経営ノウハウの使用許可を取得するビジネススタイルです。本部が持つさまざまな権利のライセンスを取得するのが主な目的で、開業後のバックアップやサポートは受けられないのが一般的です。その代わりに、本部からの拘束が少なく自由度の高いビジネス展開を行うことができます。
ただし、企業によっては別料金で開業後のバックアップをしているところもあります。「ライセンスビジネスを行いたいけれどバックアップもほしい」という方は、対応している本部を検討するのがおすすめです。
フランチャイズビジネスは、ライセンスビジネスと異なり開業後のバックアップが充実しているというメリットがあります。本部から派遣されるスーパーバイザーのフォローや、整った研修制度などが設けられているので、経営初心者でも堅実に経営ノウハウを学ぶことができます。したがって、経営の知識やノウハウがない方でも失敗しにくいのが大きなメリットです。その反面、競業禁止の規則や毎月のロイヤリティの支払いなど縛りもあり、経営の自由度はやや低めといえます。
ある程度の経営ノウハウがある方には開業後の自由度が高い「ライセンスビジネス」が、そして知識もノウハウもないゼロからスタートの方には「フランチャイズビジネス」がおすすめです。
フランチャイズビジネスとライセンスビジネスには、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。独立して店舗経営をするなら、まずはメリット・デメリットを比較吟味することが大切です。自身の経験や知識量、ノウハウなども考慮し、どのビジネススタイルがふさわしいかをしっかり追求していきましょう。
(本コラムでご紹介している金額・期間・手続方法などの情報は、一般的なものにとどまります。詳しくは、FCオーナーズにお問い合わせください。)