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フランチャイズとは

2019/07/05(配信元:FCオーナーズ運営事務局)

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レストラン、コンビニ、サービス業に至るまで、同じ名前の店舗を複数運営している企業は多々あります。しかし多くの場合その店鋪を運営しているのは、フランチャイズに加盟し、フランチャイズ本部が開発したビジネスモデルを利用し、独立開業している「オーナー」です。

フランチャイズビジネスはフランチャイズ本部のビジネスモデルを利用しビジネス展開をすることです。そしてその対価として、オーナーはフランチャイズ本部へ加盟金やロイヤリティを支払います。



オーナーにとってフランチャイズに加盟する利点は、未経験者でも簡単に始められるという点にあります。フランチャイズ本部の構築したビジネスモデルを利用し、成功事例を前提とするからこそ未経験でも可能となるのです。また、ビジネスモデルを提供するフランチャイズ本部にも加盟店が増えることにより、ブランド力向上などのメリットがあります。お互いにWin-Winの関係を作っているのです。

次にオーナーにとってのもう一つの利点は、収益予想がつきやすい点です。
他店や本部の成功事例を踏襲しているので、コスト管理が行いやすく赤字倒産を防ぎやすくなります。本部の成功したビジネスモデルが既に存在するため、事業計画書も用意しやすく、銀行・金融機関の融資も期待できます。



ここでは、主にそのWin-Winビジネスであるフランチャイズの概要についてお話します。

(1) ロイヤリティとは
(2) 本部サポートとは
(3) フランチャイズビジネスのメリット
(4) フランチャイズビジネスのデメリット
(5) フランチャイズの始まりと現在
(6) フランチャイズにおける成功&失敗



(1) ロイヤリティとは
フランチャイズに加盟する場合、そのほとんどにロイヤリティが発生します。ロイヤリティとは、フランチャイズ加盟したオーナーが本部に支払う対価です。
その算出方法は、主に下記のどれかです。

売上歩合方式:毎月の売り上げに応じて支払う方式
定額方式:毎月同じ金額を支払う方式
粗利分配方式:毎月の粗利に応じて支払う方式

開業時の費用を検討する時は、このロイヤリティも考慮しておきましょう。



(2) 本部サポートとは
本部は全店舗の成功例を基に常にマニュアルやオペレーションの改善をしていきますので、加盟店の売上が上がるようにサポートしてくれています。開業前・開業後の本部サポートの内容・質は各フランチャイズにより様々ですが、主に下記のようなサポートを受けることができます。

<本部サポート>
開業に必要な接客等の指導
研修
資金サポート(資金融資など)
ビジネス内容に適切な立地の選定
オーナーとの業界情報のシェア
商材の改善
スーパーバイザー(SV)のオーナー訪問
※スーパーバイザー(SV):本部の店舗サポート担当者。店舗運営に関して様々なアドバイスとともにオーナーをサポートします。



(3) フランチャイズビジネスのメリット

■ ブランド効果
ブランド化されているということは、多くの人が知っているということ。フランチャイズ事業に加盟する最大のメリットはこのブランド効果といえるでしょう。
「どこのお店でご飯を食べようか悩んだから、知っている名前のお店に入ろう」、こんな経験ありませんか?ブランド力による集客効果は、無名ブランドやと無名店とを比べると大きく差をつけることができます。

■ 未経験でも始められる
自分で事業を始めるときは、専門知識を身につけたり、独立準備に時間がかかったりすることが多いです。しかしフランチャイズに加盟すればしっかりとした研修や、本部スーパーバイザー(SV)から開業に向けたアドバイスを貰えるので安心してスムーズに独立開業できます。

■ 本部のプロモーション力
フランチャイズ事業では、加盟している全店分の広告を行っている本部が多く、その宣伝効果を受けることができます。広告の内容はテレビCM・雑誌広告・インターネット広告など様々ですが、自分で独立開業すると高額になってしまう宣伝広告費をかけることができます。

■ フランチャイズ加盟店のオーナーは運営のみでOK
お店に出す商品やサービスは、本部が精力注いで開発や改善を日々行っています。自信を持って商品提供できるので、オーナーは経営や接客のみに集中可能です。



(4) フランチャイズビジネスのデメリット

■ マニュアルに従う必要がある
フランチャイズ加盟をして開業する場合は、本部のマニュアルに倣わなければなりません。その為、独自のメニューをつくったり、独自の広告やプロモーションを展開したりすることは基本的にはNGの本部が多いです。

■ ロイヤリティは必ず支払う
ロイヤリティはフランチャイズ事業を行う際に払う必要があります。ロイヤリティ方式によっては支払額が変動、赤字の場合に考慮のある企業もありますが、基本的には経営がうまくいかない時も支払いが必要です。

■ 外部環境の影響を受けやすい
他企業の出店や、そのエリアの環境の変化があった場合、通常ならば、店舗の移転や、業態変更を行うことができます。しかし、フランチャイズ事業は契約なので、オーナーの判断で移転などの対応を行うことができません。勿論その点も踏まえて本部はしっかりと立地選定をしてくれますが、それでもこのデメリットは把握しておくべきでしょう。


■ 同業種出店禁止(契約終了後)
フランチャイズ本部の中には、契約期間終了後、同業での開業が禁止されていることが多いです。(本部にもよりますが、数年単位で禁止されています)

■ ブランドの逆効果
他店舗スタッフが問題を起こし、TVニュースやインターネット上で取り上げられてしまった場合、その風評被害を受けることとなります。ブランド看板の逆効果であり、その際の影響も大きいといえるでしょう。



(5) フランチャイズの歴史

フランチャイズビジネスは1950年代にアメリカ生まれました。
その後、1960年代に日本に導入され爆発的に増えていきました。多くの人がフランチャイズと言えばコンビニエンスストア事業をイメージされがちですが、フランチャイズ本部を構える企業数は実は1000を超えています。コンビニや飲食業のみならずサービス業など多種多様なフランチャイズビジネスが存在し、直営店を含めると、国内のフランチャイズ総店舗数はなんと26万店を超えているようです。
またフランチャイズ業界全体の市場規模は25兆円以上であり、この業界全体の伸びしろは、これからもアイデアの数だけあるでしょう。最近では国からの独立・起業促進で補助金・助成金を得られる機会も増えていますので、それを活用してフランチャイズビジネスにチャレンジしてみるのも、良い機会でしょう。


(6) フランチャイズにおける成功&失敗

フランチャイズ本部とフランチャイズ加盟者はビジネスパートナーです。決して成功を保証しているわけではなく、フランチャイズ加盟したとしても通常の独立開業と同じく成功・失敗があります。オーナーがフランチャイズ加盟による独立開業をして「よかった」「よくなかった」と感じる理由例をそれぞれ下記に挙げました。

■よかったと感じる
家族と過ごす時間が増えた
複数店舗を展開して、事業拡大に成功した
メガフランチャイジーとして複数ブランドを展開し、企業として経営に成功
ずっとやりたいと思っていた仕事に従事できた
会社の規則に縛られなくなった
会社員の時よりも稼げるようになった
ライフワークバランスが良くなった
※メガフランチャイジー: 30店舗以上展開、20億円以上の売上を加盟者(企業)

■よくなかったと感じる
運転資金が底をついた
近くに競合店ができ売上が低迷した
ブランド力が低下し、集客が難しくなった
赤字経営で苦しんだ
そのブランドの風評被害にあい、経営が難しくなった



皆様の将来のビジョンに、フランチャイズ事業の特徴は合っていましたか?
フランチャイズ経営は、一つの独立・起業の方法です。場合によってはフランチャイズ経営ではなく、自分で経営された方が良いこともあります。フランチャイズでの独立・起業は、本部マニュアルに従いつつも、改善方法を自分で考えられる。そんな人に向いているでしょう。
逆に自分のしたいことがはっきりと決まっている人は、フランチャイズに加盟せず自力で独立された方がやりがいもあり、自由さもあるでしょう。
ただし、上記以外にも各フランチャイズビジネスによって様々な違いがあります。少しでも興味をもった方は、気になる企業を調べつつ、知見を深めてまいりましょう。