2018/07/02(配信元:FCオーナーズ運営事務局)
フランチャイズイベントは、本部のオーナーや経営層に会える絶好のチャンス。直接、メールや電話では聞きにくいような質問も、顔を合わせればざっくばらんにできるでしょう。
また、現在お考えの業界やブランドのビジネスモデルの長所や課題を見つけたり、最新情報や業界の傾向、さらには比較検討している他業態の実情をつかんだりできる機会でもあります。
そこで今回は、フランチャイズの業種比較に効くイベント活用術について見ていきましょう。
一口にフランチャイズといっても、その業種はさまざま。以下、専門書より引用し、現在ある業種を列記しました。
※あくまで一例です。
また、最近では「ボランタリーチェーン」という形態も普及し、ますますフランチャイズは多様化しています。ボランタリーチェーンとは、加盟店の意思決定によって運営される共同組織のことで、主に共同仕入れ、共同販売促進、共同教育訓練が中心に行われます。この特徴は「加盟店の意思を大幅に取り入れ、本部の独善を回避することができる」というのが専門家の見解です。ボランタリーチェーン色を濃くして、管理性の強いフランチャイズのイメージを払拭している本部も存在します。
このように、フランチャイズの業種・形態は多岐にわたるため、それぞれの情報を収集した上でしっかり比較検討することが大切なのです。
フランチャイズイベントに参加するメリットは、フランチャイズの業種・形態についての生の情報を収集できることに尽きます。
ただ、フランチャイズイベントでは情報を「収集」することばかりに気を取られず、逆に「捨てる」ことにも意識を向けてみましょう。
というのも、多くの方はフランチャイズイベントに参加する前に、既に情報収集に努めているはず。フランチャイズイベントでは、これまで集めてきた情報と本部のオーナーや経営層からの回答を照らし合わせて確認するようにすれば、より情報の質が高まり、後に業種などを比較検討する際に役立ちます。
上記であげたメリットを享受するためには、あまり気負わず、平常心でもって「何でも見てやろう」くらいの気持ちで参加することをおすすめします。そうすれば、業種比較にも効くフランチャイズに関する知識を深めることができるでしょう。
日本でも「東京フランチャイズショー(東京ビッグサイト)」など大規模なイベントをはじめ、中規模のものが各地で開催されています。これらに積極的に足を運んで詳しい話を聞いてみるようにしてください。
なお、既に意中のブランドがあれば、本部主催の個別説明会に参加するのもおすすめします。参加者が大人数の場合はその場で細かい話ができないことも多く、気後れしてしまうこともあるでしょうが、個別説明会であればそんな心配はいりません。施設・店舗における運営の見学会付きの説明会もあり、現場を知ることができるよい機会となるでしょう。
「どのような業種・業態であっても、サービス業である限り特に属人的なものは別として、フランチャイズ化できる」というのが私の持論です。事実、最近の例でいえば、地域密着のベビーシッターサービスのフランチャイズがデビューしました。
今なお、新しいフランチャイズは次々に誕生しています。あなたが知らないだけで、理想のフランチャイズは日本に存在しているかもしれません。情報収集を怠らず、フランチャイズイベントなどを活用しながら、業種比較を入念に行うようにしましょう。
中西 理翔
フランチャイズアドバイザー
大阪府生まれ。大阪樟蔭女子大学卒業。 カーアクセサリーメーカー勤務後、翻訳会社の社長秘書、英会話 スクールの受付など、さまざまな職種に携わる。その後、フリーのプランナーとして活動。1990年、コンセプト型の日本の割烹料理屋「あじふく」を開店させ、女将として1年間従事し有名店に導く。1991年、第二創業。 マーケティングプランナーを経て、現在のIT関連事業経営に至る。現在は、会社設立23期目を迎える。6年前に発足したフランチャイズソリューション事業部フランチャイズステーションでは、各種コンサルタントと提携し、フランチャイズ本部立ち上げなどに力を入れ、フランチャイズの学校を研修形式で開催。アジアを中心に日本のフランチャイズパッケージを海外に広めることに注力している。
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