自分に適しているのは？フランチャイズと代理店の違い | フランチャイズニュース

■販売店との違いも！代理店とは？

代理店は、メーカーの代理として顧客と取引を行うお店です。メーカーの商品を顧客に販売し、その売上による手数料を利益として受け取ります。顧客と売買契約を結ぶ当事者はメーカーなので、たとえ商品が売れ残ってしまってもオーナーがリスクを負う必要はありません。また、購入者の支払いが滞ることで販売費用を回収できない場合は、その分をメーカーに払ってもらうことができます。

代理店とよく似た契約形態に「販売店」がありますが、中身は全く異なります。大きな違いとしてあげられるのは、「当事者の違い」です。販売店は、メーカーから仕入れた製品やサービスを自分が当事者となって顧客へと提供します。そのため、商品が売れ残ったり顧客の支払いが滞ったりした場合、その分をメーカーに支払ってもらうことはできません。さらに「利益の違い」もあり、手数料を受け取るのではなく、売上から仕入れの費用を引いた額が販売店の利益になります。

現在、多くの業種の代理店があります。コストを抑えることができる、地方の市場の開拓がしやすい、小規模企業への生産・発送にかかるコストを抑えることができる、など代理店の展開はメーカーにとっても多くのメリットがあるのです。

■代理店のメリット・デメリット

低リスクで起業できる代理店。そのメリットとデメリットをご紹介します。

・メリット

代理店のメリットとして、少ない資金で起業できることがあげられます。あくまでメーカーの代理として取引を行うため商品開発をする必要もなく、短期間で起業することが可能です。また、商品が売れればすぐに収入を得ることができます。この他、自分なりの販売方法を選択できる、債権債務を清算していれば自分の都合で中途離脱できる、などのメリットもあります。

・デメリット

代理店のデメリットは、自分のスキルレベルによっては思っていたほどの収入が見込めない可能性があるという点です。代理店として利用できるのはメーカーの商品のみで、経営のノウハウなどは自分で研究する必要があります。そのため、経営初心者の方や販売スキルに自信がない方の場合、経営・販売スキルが身につくまではお店を軌道に乗せることは難しいかもしれません。

代理店として起業するなら、メリットとデメリットをしっかり押さえておきましょう。

■フランチャイズとの違い

少ない資金で起業できるなどのメリットがあり、独立よりも低リスクで起業できる代理店。同じくリスクの低い契約形態として、フランチャイズがあります。フランチャイズとは、契約した本部から提供される商品や経営のノウハウなどを利用して起業・経営を行うという方法。店舗型や無店舗型があり、コンビニや飲食店、学習塾、清掃業などさまざまな業種で展開されています。

代理店とフランチャイズの違いとして、「サポート体制の違い」があげられます。フランチャイズでは本部の経営のノウハウを利用できる他、起業・経営に必要なスキルを身につけるための研修やサポートを受けることができます。そのため、初心者の方でも安心して起業でき、成功マニュアルを踏襲して比較的安定した経営をすることができるのです。

また「利益の得方」も違いのひとつです。フランチャイズを利用する場合、月ごとに売上の一部を「ロイヤリティ」として本部に支払います。ロイヤリティの方式や金額は本部により違い、「定額方式」を採用する本部もあれば売上高により変動する「売上歩合方式」を採用する本部もあります。対して、代理店にはロイヤリティの支払い義務はありません。

この他、債権債務を清算していれば中途離脱が認められる代理店に対し、フランチャイズは中途離脱が難しいという違いもあります。

■自分に適している方法を見極めよう

代理店は、低リスクの起業方法のひとつです。独立で起業するよりも少ない資金で始められるなどのメリットはありますが、上述したようにデメリットもあります。起業してから後悔しないためにも、前もって知識を身につけておくことが大切です。

「経営が初めてで不安が大きい」「起業後もサポートを受けたい」とお考えの方には、フランチャイズがおすすめです。多くの成功体験があるフランチャイズなら、初心者の方でも安心して経営を始めることができます。

（本コラムでご紹介している金額・期間・手続方法などの情報は、一般的なものにとどまります。詳しくは、FCオーナーズにお問い合わせください。）