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トラブルを未然に防ぐ!フランチャイズ契約前にFC本部に質問すべきこと

2018/05/22(配信元:FCオーナーズ運営事務局)

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かつて日本においては、終身雇用で勤め人(会社員)になっていれば安定した生活が約束されていました。しかし、時代は変わり、生き方を模索する方が増えています。

そんな中、フランチャイズでの起業は選択肢のひとつ。経営に興味を持ち、チャレンジするのはとてもよいことです。ただし、当然のことながら、どんな起業にもリスクは付きもので、すべてにおいて自己責任が求められます。

フランチャイズ起業に際し、なるべくトラブルを未然に防ぐためには、契約前にしっかりとFC本部に質問しておくことが肝要です。

こんなはずじゃなかった……フランチャイズ契約後に起きる“あるあるトラブル”

以下、フランチャイズ契約後によく起きるトラブルについて見ておきましょう。

・もっと自由に働けると思っていたのに……
多くのフランチャイズにおいて、営業時間は大抵シビアに決められています。よって、自由に働きたいと考えているのであれば、フランチャイズ以外の起業を検討したほうがよいかもしれません。フランチャイズチェーンは、加盟店オーナーと本部や直営店でひとつのチームです。ゆえに、自身の都合だけでお店を休みにしたりすることはできません。
・簡単に解約できると思っていたのに……
フランチャイズビジネスは、FC本部の立場からいえば「ストックビジネス」です。短期間で収益を上げるビジネスモデルではありません。そのため、加盟店がすぐに解約してしまえば、FC本部は大損することに。それを避けるために違約金が取り決められているのです。その金額は、決して少ないものではありません。
・FC本部が提示した売上シミュレーションを信じていたのに……
これも非常に多いケース。売上シミュレーションは、あくまでもサンプルです。

トラブルを避けるためにFC本部に質問すべき7つのポイント

このように、フランチャイズの実態を知らずに加盟したために、訴訟や訴訟手前の争いが生まれているのも事実です。だからこそ、分からないことは契約前にはFC本部に質問し、疑問点や不明点を払拭しておくことが必要なのです。

フランチャイズの仕組みについてしっかりと理解することは言うまでもなく、FC本部から配布された資料はすべて目を通してください。法定開示書などの重要な書類については、弁護士にチェックしてもらったりするとよいでしょう。弁護士に依頼すれば多少費用はかかりますが、訴訟リスクを防ぐには有効な手段です。

では、具体的にどのようなことをFC本部には質問すればよいのでしょうか。

下記ポイントについて、資料やパンフレットから明確にならないようであれば、納得できるまで質問するようにしましょう。

  • 1.経営理念およびビジョンが確立されているか
  • 2.収益性に関して明解であるか
  • 3.企業としてチェーン拡大の可能性があるか
  • 4.ノウハウの差別化が構築されているか
  • 5.研修などでノウハウの短期間での取得のシステムがあるか
  • 6.メニュー開発、業態開発は常に行われているか
  • 7.フランチャイズビジネスを展開するための部署や人材がいるか

焦らないで決断前に最終確認!気になるところがあれば本部に再度質問を!

FC本部に質問をし、上記ポイントについての理解が深まれば、契約を前に最終確認を行いましょう。

  • ・会社の方針
  • ・フランチャイズ事業の経験年数
  • ・過去数年間の店舗数と年間の増加数の推移
  • ・過去数年間の売上高と年伸長率の推移(できれば加盟店含む総売上確認)
  • ・訴訟件数
  • ・ライバル企業との差別化や特色
  • ・商品の特徴や継続性
  • ・情報管理システムの整備
  • ・フランチャイズ店に対する考え方や経営含む指導体制
  • ・広告や広報方針
  • ・イニシャルフィー(保証金、加盟金、その他の経費の詳細)
  • ・ロイヤルティーの算定方法の詳細や規定
  • ・標準設備投資額/標準所要資金額
  • ・研修期間およびその内容や費用の内訳
  • ・必要人員
  • ・フランチャイズの選定基準
  • ・店舗取得費用
  • ・開業時仕入代金/開業準備金
  • ・運転資金
  • ・工事費
  • ・広告宣伝費
  • ・人件費

上記について少しでも気になることがあれば、遠慮せず、再度FC本部に質問するようにしてください。ここで疑問点を払拭しておかないと、後でトラブルを引き起こしかねません。

納得するまで本部に質問し、ときには断る勇気を持つべき

FC起業を検討するなら、経営者になることを自覚する必要があります。経営における全責任が自分にあるとなれば、細かいところまで質問する気になることでしょう。FC本部には納得できるまでとことん質問をし、十分に把握した上で契約書にサインしてください。

最後に、やはり強引に勧誘するFC本部との契約はやめておきましょう。本当によいFC本部は自信を持っているため、今の時代、追いかけ回したりしません。フランチャイズでの起業は、人生をかけた選択となるはずです。納得できない場合は、断る勇気を持ちましょう。

中西 理翔

フランチャイズアドバイザー

大阪府生まれ。大阪樟蔭女子大学卒業。 カーアクセサリーメーカー勤務後、翻訳会社の社長秘書、英会話 スクールの受付など、さまざまな職種に携わる。その後、フリーのプランナーとして活動。1990年、コンセプト型の日本の割烹料理屋「あじふく」を開店させ、女将として1年間従事し有名店に導く。1991年、第二創業。 マーケティングプランナーを経て、現在のIT関連事業経営に至る。現在は、会社設立23期目を迎える。6年前に発足したフランチャイズソリューション事業部フランチャイズステーションでは、各種コンサルタントと提携し、フランチャイズ本部立ち上げなどに力を入れ、フランチャイズの学校を研修形式で開催。アジアを中心に日本のフランチャイズパッケージを海外に広めることに注力している。

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