フランチャイズ運営で失敗しないために。決断前の情報収集のポイント | フランチャイズニュース

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フランチャイズ運営で失敗しないために。決断前の情報収集のポイント

2018/06/14(配信元:FCオーナーズ運営事務局)

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フランチャイズ運営のための情報収集に関しては「百聞は一見にしかず」の精神で行うことが大切です。

「本部から居抜き物件が出たので」など、何かと急がされる営業行為には乗らないこと。あくまで自身のペースで選択眼を肥やしながら最終決断するようにしましょう。

そこで今回は、フランチャイズ運営で失敗しないための情報収集のポイントをご紹介します。

加盟を急かす本部は危険?フランチャイズ運営で失敗する原因

  • ・時間がない中、加盟を決めてしまった……
  • ・予算がない中、加盟を決めてしまった……
  • ・ちゃんと説明を聞かず、書類も確かめずに加盟を決めてしまった……
  • ・家族の了解もないまま加盟を決めてしまった……
  • ・「儲かる」との言葉を鵜呑(うの)みにして確信もないまま加盟を決めてしまった……

これらのケースにおいては、フランチャイズ運営は失敗する傾向にあります。何かしらの理由をつけて加盟を急かすのは「急かす事情」があるものです。

周囲を見渡しても、優良なフランチャイズ本部は、加盟を急がしません。それどころか、ゆっくり考えるための猶予期間を設けたり、あえて前金を預かったりします。それは加盟者の「本気度」を試すため。常識的なフランチャイズ本部であれば、中途半端な気持ちや過度な期待を持って加盟される方がよっぽど困るはずです。

失敗して後悔しないように、フランチャイズ本部や参入したい業界について徹底的に情報収集し、現在の社会状況を見極めるようにしてください。

フランチャイズ運営を成功に導くための効果的な情報収集の方法

フランチャイズ本部や参入したい業界についての情報は、必ず自身で収集するようにしてください。専門家の意見を参考にするのは賛成ですが、だからといって専門家の言うことを鵜呑(うの)みにするのは危険行為。それは、大事な判子と通帳を他人に預けるようなもので言語道断です。まずは、自分の手と足を使って情報を収集することで、さまざまな真実が見えてきます。

情報収集するには、主に以下の5つの方法があります。

  • 1.専門誌や専門メディアで情報を見つけて資料請求をする。
  • 2.本部で個別または合同で開催されている説明会に参加する。
  • 3.フランチャイズショーやイベントに参加して直接話を聞いてみる。
  • 4.本部の創始者が書いた著書を読んでみる。
  • 5.周りでフランチャイズに加盟している知人や友人を探し、状況を聞いてみる。

これに加え、「法定開示書(フランチャイズ本部の事業概要や契約の主な内容について記載された書面)を入手して熟読する」「検討中のフランチャイズ本部の直営店と加盟店の両方を訪れて消費者としてサービスを体験する」といったことも有効です。

ポイントは、最初からひとつに絞らず、少なくとも2業態は選択し、情報を収集するようにしてください。そして、それぞれの業態について情報収集を行い、その後、業態ごとにブランドを絞り、4つ以上のフランチャイズ本部に話に聞きにいくのが望ましいでしょう。

フランチャイズ本部を訪れたときの情報収集のポイント

次に、フランチャイズ本部を訪れたときの情報収集のポイントを見ていきます。面談には、代表者や加盟開発(本部に備えられた機能のひとつ。加盟検討者が加盟に関してより理解を深めるため、加盟に関して説明をしたり、加盟を促進したり、契約までをフォローする一連の活動のこと)の責任者が対応することが一般的です。

最も確認しておきたいのは、創業者から受け継がれている理念。そして、その理念が企業本体と加盟店に浸透しているか、ということです。

また、収益性や訴訟件数に関する情報も収集しておきましょう。もし訴訟があれば、事後どうなったのかを躊躇せずに聞いてみてください。今後、会計は別とはいえ、本部と加盟店は夫婦のような運命共同体となります。時間をかけてでも説明を受け、納得できるまで質問しておきましょう。

その上で、再度、加盟店側のオーナーに現場の声を聞いてみるのもよいでしょう。例えば、フランチャイズの支払い項目は多岐に分かれている場合と、多くの項目が一括して含まれていることがあります。お金に関することも恥ずかしがらず、実際のところはどうなのか、オプションや追加料金の中身、加盟に関してのキャンセルポリシーまで詳細を理解できるようにしておきましょう。

フランチャイズ運営は、スタートしてからが勝負です。新しいメニューやサービスはどのようなサイクルで提供されるのか、研修に参加できる人数は何名までなのか、本部が提供する運営システムを確実に把握しておいてください。

心から納得するまで情報収集や店舗の視察を続けよう

経営にはスピード感が大事ですが、そのためには助走期間において十分な情報収集を行うことが必要不可欠です。繰り返しになりますが、何かと急がされる営業行為には乗らないように、くれぐれもご注意ください。

最終決断は、自分の責任でするようにしましょう。自身が心から納得するまで情報収集や店舗の視察を行い、フランチャイズ本部にも遠慮することなく、不明点は理解できるまで尋ねるように心掛けてください。

中西 理翔

フランチャイズアドバイザー

大阪府生まれ。大阪樟蔭女子大学卒業。 カーアクセサリーメーカー勤務後、翻訳会社の社長秘書、英会話 スクールの受付など、さまざまな職種に携わる。その後、フリーのプランナーとして活動。1990年、コンセプト型の日本の割烹料理屋「あじふく」を開店させ、女将として1年間従事し有名店に導く。1991年、第二創業。 マーケティングプランナーを経て、現在のIT関連事業経営に至る。現在は、会社設立23期目を迎える。6年前に発足したフランチャイズソリューション事業部フランチャイズステーションでは、各種コンサルタントと提携し、フランチャイズ本部立ち上げなどに力を入れ、フランチャイズの学校を研修形式で開催。アジアを中心に日本のフランチャイズパッケージを海外に広めることに注力している。

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