マクドナルドの起死回生 | フランチャイズニュース

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マクドナルドの起死回生

2019/07/05(配信元:FCオーナーズ運営事務局)

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ファーストフード店大御所である日本マクドナルドホールディングスが7月の売上高は前年同月比26.6%増であると発表しました。とあるマクドナルドのフランチャイズ店経営者は22日以降「ポケモンGO」で売上高プラス10%近くまで到達していると話されています。ポケモンGOの人気、恐るべしですね。

しばらく減収、閉店、撤退などあまり明るくない話が多かったマクドナルドですが、戦略が功を奏したそうです。このマクドナルド成功の特徴について以下が挙げられます。

1)スマホゲーム「ポケモンGO」向けのサービスを全店展開。株式会社ポケモンと国内約2900店舗全てで連携しており、マックの店舗がゲーム上のマップに表示され、アイテムなどの獲得ができる。
2)日本進出45周年記念ハンバーガー「1971炙り醤油ジャパン」などの高単価な商品が売り上げを伸ばした。
3)円高が食材輸入の単価を引き下げ、利益アップに貢献している。(主要食材である牛肉-パテ-仕入れ先はオーストラリア)
4)「ポケモンGO」利用客増加で懸念されていた客単価低下(ドリンクのみ頼む、など)現象はあまり起きていない。
5)異物混入事件発覚後続けていたFC店への財務支援を今年度夏で終了することとした。

起業を考えてらっしゃる皆さまとしては、この特徴、どう感じられるでしょうか。
上記の特徴を 1)戦略 2)タイミング 3)運 4)戦略 5)タイミング という面で考えてみます。円安傾向に日本経済を動かす方針の安倍首相内閣において3)は追い風であったと言えるでしょう。そして「ポケモンGO」とのキャンペーンによって集客力向上を画策した1)は流石大手企業の企画力、なかなか中小企業には資金面で行えません。ただし4)の成功は、過去の問題を踏まえて改善してきた食品品質と、2)のイベントのタイミングが上手く重なったからと言えるでしょう。そしてこの8カ月連続増収の勢いを落とさないうちに5)の打ち切りは、FC店オーナーからすれば青天霹靂ですが、本部からすれば損益を減らす為、かつFCオーナーの理解を得るには増収の勢いに乗るしかなく、「今しかない」といったところでしょうか。ただし無情の仕打ちというわけではなく、あまりにも損益が多かったり売上率向上に苦しんでいる店舗には特別処置を行っているようです。

特に5)の打ち切りは本部のサポート体制が大きく変わってくる可能性があります。また、大手企業の方針が変わる場合は、他のフランチャイズ飲食店も良い意味でも悪い意味でも参考にされる可能性が高いと言えるでしょう。